2018年12月21日

泥縄・地検特捜部 まさかの「ゴーン氏拘留延長」

 ゴーン氏の拘留延期を地裁に拒否された地検特捜部は、新たな『特別背任』容疑で再逮捕するという荒業で、拘留延期を発表した。

 そもそも『司法取引」で逮捕しておいて、この段階で新たな『特別背任』で逮捕するということは、地検特捜部は『司法取引』の時点でこの件を犯罪とは認識していなかったということ。
つまり『司法取引』でゴーン氏の犯罪を証言した人物さえもこの部分を犯罪と認識していなかったのだ。

『司法取引』に応じた人物が誰かは知らぬが、かなり周到に準備されていたに違いない『司法取引』に、入っていなかったものを地検は新たな犯罪容疑として再逮捕したことになる。

 

これを日本語で言うと『泥縄』である。
意味は「泥棒を捕まえてから縄をなう」
ここでは『縄』は『犯罪容疑』である。

 

 この件は、「カルロス・ゴーン被告(64)=金融商品取引法違反罪で起訴=が、平成20年のリーマン・ショックで生じた私的な投資による損失約18億5千万円を日産に付け替えた」というもの。
確かにこの件は逮捕後チラチラと出てきた容疑の一つ。だがその時に「時効でありかつ本当に日産に被害が及んだのか不明」といわており、また「損害を追わせる意図があったかどうか」という有罪条件では、立件は難しいだろうと言われているもの。

 

 なぜか急に脳裏に浮かんだのは、
「疑いがある」というだけで、確かな証拠もないまま1年半以上国会を空転させ、政権を倒そうと躍起になって、「疑われた方が無実を証明しなければならない」と無茶苦茶なことを言い続けた、あの『モリカケ・日報』問題の野党議員とそれを応援し続けたマスコミの姿である。

 

 これほど遮二無二拘留に拘る地検特捜部というものに、わたしはそこに居る人々の良識と異常なプライドに恐怖を覚える。
一旦描いた自分たちの企図を阻むものは、道理を突き崩してでも起訴・逮捕する。かりに「自分がこのような理不尽な罪をかぶせられたら」と思うと空恐ろしい。

 

これではまるで『独裁政治下の暴力組織』ではないか?
『推定無罪』の原則さえ足蹴にする行為は、
『司法の独立』がすでに失われているのではないか?

 

 ここまでする意図は、「検察は自分たちの面子のために、明らかな冤罪であっても必ず有罪にするつもり」でいるとしか思えない。

 

 お上に従順な日本人は、長期にわたる拘留と天秤にかけて、「無実でも罪を認めた方が社会復帰に有利」と、起訴された多くの日本人が、地検の暴力の前に屈してきた。地検はそれを実績と勘違いしている。

この国における司法・法曹界の人材ははたして日本人なのだろうか?

わたしには、まるで隣国・韓国の出来事を見ているような気がするからである。


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