芸能界の醜聞が明らかになり、その火種となった大物タレントが芸能界を引退廃業した。ジャニーズの中居正広である。
だがこの話題が一向に治まらないのは、彼を徴用していたテレビ局が
「タレントに忖度して自社の女性職員を生贄に差し出したのではないか？」という実にスキャンダラスな憶測のせいである。
なぜなら、各テレビ局が「我が局では絶対にやっていない」と否定しないからである。皆同じことをやってきたに違いないのだ。
この件はテレビ業界では氷山の一角でしかなく、芸能関係者たちは皆知りながら素知らぬふりをしているのだろう。

　不思議なものである。「我が子をスターに」と親が夢を託した芸能プロダクションの社長が、
実は猟奇的小児性犯罪者であり、かつてその醜聞の裁判で実際に有罪となったにもかかわらず、
その犯罪者ジャニー喜多川は権力を持ち続け、そして『犯罪者・中居正広』とその被害者を生み出した。

それにもかかわらずこの国の人間は悉く、
まるで他所の国の出来事ででもあるかのように何も気にも留めない風である。

　私はこの醜聞でジャニー喜多川の悪行が明らかになれば、
彼の事務所の男性アイドルの中から何人も自殺者が出るのではないかと恐れた。
人の不幸を望んでいるのではない。スターになるためにジャニーズの意を汲んだが人達の中には後悔に耐え切れない人が少なからずいるだろう。
そうして今回中居氏を告発した女性のような人が少なからずいるだろう、そう思ったのだ。

喜ぶべきか悲しむべきか、男性アイドルたちは中居氏同様、ジャニー喜多川の異様さにのみ込まれてしまったのだろう。

男性アイドルグループを操り、業界を席巻する怪物を恐れたテレビ局や芸能界も又同罪である。

世界は今日本の独特の伝統と文化をほめそやしている。それを求めて多くの人が日本を訪れている。
だが一人の女性被害者の告発で、恥を晒し瞬く間に崩壊したこの日本を、私は誇れない。

これらの非日本的醜聞は、
今の日本に巣くう日本人ではない人々によって引き起こされたものではないのか？
是非厳しく捜査して、この醜聞の根っこはどこにあるのか暴いて欲しいと切に願っている。

芸能界以外にも、政・官界、行政・司法界、そして教育・メディアの中の実態を明らかにしてほしい。
それほど今の日本には、各界で不可解な出来事が多発している。
まるで日本人を根絶やしにしようとしているかのような恐怖を私は感じている。