2022年6月8日

井上尚弥 ドネアを粉砕

衝撃のKO劇に鳥肌が立った。モンスター井上尚弥の破壊力に世界は再び震撼した日だ。

これまでも相手が強敵であればあるほど一方的に打ちのめしてきたからこそモンスターと呼ばれる。
だが、ここしばらくコロナ禍もあってモンスターぶりを見せる機会がなかったので、
ど素人がネットで「井上尚弥は雑魚狩りチャンプ」などと批判するのを苦々しく思っていたところだ。

久しぶりの井上尚弥の試合を楽しみにしてきたのだが、相手がドネアとあってはこちらも緊張する。

2年半前、判定で敗れるも12ラウンドまで闘いモンスターに手傷を負わせたドネアだ。
(本当は12回ドネアのダウンでレフリーが10カウントを15カウントもする失態でKOにならなかっのだが)

しかし判定までもつれ込んで、年間最高試合に選ばれたことでドネアは復活してしまった。
その後、無敗のWBCチャンピオン・ウバーリを圧倒的な力の差を見せつけうち倒し、次戦の挑戦者も見事に返り討ち。
この決して弱くない相手との2試合でドネアは世界中のボクシング関係者・ファンを驚ろかせた。

〇ナチュラル階級のバンタムではドネアは本来の力を出せる!
〇ドネアは尚弥との一戦で再びボクシングへの意欲を取り戻した!
〇40歳にして衰えるどころか若返ったのではないか?

様々な声が飛び交い、井上尚弥との再選を望む声が沸き起こりモンスターもそれに応じた。

そうして迎えた6月7日・さいたまアリーナ!
誰もが井上尚弥のモンスターぶりを知りながら、それでもなおドネアの敗戦後の鮮やかすぎる復活KO2試合の凄さが瞼に残っている。

ドネアのKO勝利もありうる!
正直みながその不安を拭いきれないまま試合を待った。
そして結果はドネアに何もさせず衝撃の2ラウンドKO!。

 

解説者の誰も言わなかったのが不思議だが、
この試合は強豪ファン・フランシスコ・パヤノを1R早々『ワンツー』で昏倒させた試合とそっくりだった。
違うのは、変な話だが、実際には相手の体勢を崩すための『ワン』を省いたこと。
省いて『ワンツー』というのはおかしいのだが、モンスターの驚異的スピードが招いたものだ。

体制を崩す『ワン』を放つ前に、ドネアがモンスターのパンチを避けるためにわずかに上体を右に傾け、
得意の左フックを放とうとした、そのため左ガードにわずかなスキができたその瞬間に、
パヤノを打倒したのと同じ強烈な右ストレート『ツー』がドネアのテンプルを捕らえていた。
圧巻のスピードというしかない。試合後ドネア本人も「何が起きたかわからなかった」とコメント。

やっと立ち上がりゴングに救われたドネアだが、2ラウンドにはもう必殺の左を繰り出す力はなかった。
そうなればもはやドネアにはモンスターに立ち向かう術はなかった。

 

わずか2ラウンドで見る者全てを戦慄させたモンスターの闘い。
スピード、パンチ力、ディフェンス、タフネスに加えボクシングIQまで
全てに卓越した完璧なボクサー、それがモンスター井上尚弥なのだ。


井上選手は4団体統一を目指し、もしそれが年内に実現しなければSバンタム級に移って新たな挑戦を始めるというが、
今日のこの試合を見て、残るWBOチャンピオン・ポールバトラーがモンスターの挑戦を受けるかねえ?
もはや4団体統一といってよいのだが、そこはそれ、現実に4本のベルトを巻いてみたいんだろうね。

まあどちらでもいいけど、早く次の試合が見たい!!!

 


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