日本を取り戻せ!
日本が大国ロシアに挑んだ時世界中の人々は憐みの目で日本を見つめていた。未開のアジアの一小国が単独で軍事帝国ロシアに挑むのだ。こんなバカげた行動は狂気の沙汰としか思えなかっただろう。
だが当時世界は日本人というものを知らなかった。
世界最大の近代都市『江戸』そして『大阪』『京都という商業と文化都市を擁し、識字率の高さは世界一。世界最初の女流文学・源氏物語を配し、権威で日本を統べる天皇・朝廷と、武士道という高潔な精神性で民衆の尊敬を集める指導者に導かれ、アジアを侵略する欧米列強の脅威を前に、まさに一朝にして西洋化を成し遂げた、このような国家・民族を世界は知らなかった。
中国朝鮮という隣国さえ日本の本当の姿を知らなかった。いやこちらは自国の本当の姿を知らなかったというべきだろう。
日本がロシアと闘わなくてはならなくなった時、幸いにもロシアと対峙していた大英帝国と日本の利害が一致した。
日本と同盟を組んだ大英帝国は全面的に日本をバックアップしてくれた。
そのおかげで日本は日露戦争前から欧州大陸で活発な諜報活動と反ロシア勢力への働きかけを行い、ついにロシア革命を喚起する。
これが小国日本がロシアと対等以上の和睦を結べた本当の理由である。
この時欧州・ロシアで暗躍した日本人が『明石元次郎』で、当時の日本が明石に託した活動費が、現在の価値にすると約400~500億円と言われている。
武家社会の影響を色濃く残していた当時の日本政府要人は、諜報活動・情報戦略において、後の大東亜戦争時の日本軍人よりはるか長けていたのだろう。
壊滅的敗北を喫した大東亜戦争を教訓としなければならないはずの現在の日本はどうか。
明治の元勲たちが生きていれば、今の政府要人はみな切腹ものであろう。
中国・韓国の政治プロパガンダにより捏造歴史で国家的汚名をかぶせられ、何を血迷ったか日本政府は「その問題はすでに謝罪した」などと平身低頭逃げの一手で日本国民の顔に泥を塗り続けている。そのうえ国民を巻き込んで自虐史観に平伏させ、『戦争放棄』という愚かしい美名のもとで裸同然の姿で狼たちの前で『赤子』を装って情けを乞う始末。まるで太平の悪夢のようである。
日本国民よ、人権を守り世界平和を求めるなら、「戦争放棄憲法は素晴らしい」などという日本を破壊しようとする輩の口車に乗せられて、その片棒を担いではならない。
それが誠なら「人を殺してはならない」と法律に書いておけば殺人事件は起きない。「人を殺してはならない」などというのはそれだけ『殺人』が多い社会だからだ。殺人を抑止するのは治安維持の警察機構でありそれに対する罰則であり、それでもまだ不十分で、その最後の部分は道徳教育でしかない。
憲法に「人権尊重」がうたわれているから人権が守られるなどという空疎な錯誤を犯してはならない。
『人権』は「何人も自分の人権を守る権利がありその権利を侵してはならない」ということであり、「自分の人権を守る」のは憲法でなく自分である。言い換えれば国民の義務である。それを「人権は生まれ持った権利で与えられているもの」と勘違いする人たちによって、日本中いたるところで人権が侵されている。
自分の人権を守るのは自分の権利であり義務である。他者の人権を守る権利を阻害する権利はないということである。
そして、「何らかの理由で自分の人権を守ることのできない人の権利を守る」ことが「国民の義務」である。すべての権利の問題は義務に帰結するのだ。
「戦争放棄」とは何ぞや?権利か義務か?権利などであろうはずがない。義務である。だがこの義務は正当なものか?
「人を殺してはならない」と主張することで人権を守ったつもりになっている人たちにはわかるまい。
日本国民が義務(法律)を守ったとしても他国に日本国の法律(憲法)が通用する根拠は何もない。
日本国民の『戦争をしない』という人権は自分で守るしかないものである。
それを理解すれば『軍隊の放棄』が日本人の『戦争をしない』という権利を放棄するに等しいことがわかるだろう。
美辞麗句で日本を縛り、人権を守れと言いながら日本人の人権を侵害する『破壊勢力』に騙されてはならない。
戦争から日本を守るために、軍備を整え、諜報活動に国民の税金を投入しなければならない。
「人権を守る」ために金をつぎ込んでも人権活動で日本を破壊しようとする人たちの好餌となるだけだ。
権利を主張する人たちはみな自己都合の悪人と思って間違いないのだ。
権利と大声で叫ぶ奴は権利と一緒に転がってる利権が欲しいんだよ。権利を後ろから読むと利権になる。そして利権を手にすると他人の権利は考えなくなる。権利って言うのはぶつかる物で争って勝ち取るものだ。誰もその事は教えないが。
ハハ! 『権利』を裏返すと『利権』になるんだ!
素晴らしいアナグラムですね。現代社会いおける権利の本質を鋭く突いていますね。