2022年5月30日

専守防衛は非現実的戦略

 ロシアの執拗で変質者的な攻撃にウクライナ国民は疲弊し、忍耐力の限界に近付きつつあるのだろうか。
 ゼレンスキー大統領は
「我々はプーチン氏との会談を強くは望んでこなかったが現実を直視する必要もある」
と語り、国民の命を守るために停戦に向けて柔軟に対応する意思を示したようです。

そのうち橋下氏がしゃしゃり出て「最初からそうするべきだった」と偉そうに能書きを垂れる姿が目に浮かぶ。
だが橋下氏には我々とは根本的に違う立場や理由があるのだろう。


彼は「強いものにはまかれろ」という卑しい処世訓を、実に弁護士らしく高所から人を見下して尊大な発言を繰り返しているだけ。
「命が一番大事」と錦の御旗を振りかざす似非リベラリスト人間には、
多くのウクライナ人が「祖国を守るために武器をとって戦う」という理由が判らないだろう。
海外で活躍する高名なスポーツ選手まで危険な戦場へ帰って行った気持ちも理解できないだろう。

 

ゼレンスキー大統領の発言を招いたのは国際社会である。
核兵器を使用するというロシアの恫喝を恐れたNATO筆頭に国際社会は、
結局形だけのウクライナ支援にとどまってウクライナにすべてを押し付けてしまった。
ロシアに経済制裁を科すと言いながら、混乱を恐れ実効的制裁に腰が引けている。

もっとも致命的な欺瞞は
ウクライナに『専守防衛』しかできない軍事協力にとどめたからだ。
ロシア中枢に強力な一撃を加える武器は与えなかったからだ。


ここでウクライナがロシアに妥協した場合、最も打撃を受けるのはNATOである。
つまりアメリカだ。そして米国の腰巾着の日本である。
仮にNATO加盟国がロシア・中国という核所有国から攻撃を受けた場合
『核使用の可能性』を匂わせただけでNATO・アメリカは縮み上がって無力になることが明らかになった。

もうロシア・中国・橋下徹の思うつぼである。

ネット企業大手が一致協力して大統領にしたて上げたバイデンは、
やはり中国・ロシアの操り人形なのだろう。全く実に憂鬱である。

 

 

 

 

 


コメント(2)

  1. 匿名の爺さんより 

    結局はアメリカの代理戦争になってしまいました。
    ロシアがNATOに加盟するかプーチンチンがこの世を去るまで続くのでしょう。
    それまで待っていたらこちらが先に逝ってしまいそうです。

  2. LENNONより 

    専守防衛でも良いんだが、その場合は実行したら相手国が完全に滅ぶ程の軍備が必要だって事。そうでなけりゃ抑止にならんし攻撃を誘う結果になるって事だ。専守防衛なんて言葉を作った奴は日本を滅ぼしたいって意思が有ったに違いない。言葉には二種類裏と表の意味が有る。綺麗事で騙そうとする奴は敵と繋がっている。

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