2022年5月29日

ナチスと共産主義と国連の唱える『平等』の本質

重信房子と言う老女・共産主義者の出所をまるで英雄が帰還したかのように喜ぶ日本人を海外の人達はどう見てるだろう?

ナチスはユダヤ人を虐殺してドイツに永久に消えることのない歴史的汚点を残した。
その虐殺(ホロコースト)の犠牲者は約600万人と言われている。
何をトチ狂ったかナチス・ヒトラーはソ連に攻め込み、ソ連に2000万人以上といわれる犠牲者を強いながら敗戦。
戦後ソ連を戦勝国にしてしまうという大失態を演じた。
『もし』ヒトラーがソ連と手を結んでいれば西欧の歴史は全く違っていたかもしれない。

そして日本の場合も同様な「歴史のif」がある。
アメリカと不毛な交渉をするよりも先に「もし日本がソ連を攻撃していたら?」と言うものだ。
ドイツと三国同盟を結んだ以上ソ連攻撃は不条理ではない。
この場合は「アメリカ人が共産主義の実態を知っていたら」と言う条件は付くが歴史は全く違っていただろう。

虫のいい話だが、
この21世紀の地上にロシア・中国という異形の核大国は存在しなければ地球は随分と住みやすかっただろう。

 

ナチスの狂気はゲルマン選民思想である。それがユダヤ人虐殺を生んだ。
ところが共産主義国家であるソ連・中国・カンボジアでは国内で自国民の大量虐殺が生じた。
スターリンの粛清は800~1000万人、
毛沢東による虐殺は文化大革命やそれに伴う飢饉により4000万人以上
カンボジア・ポルポト派による逆圧は総人口の4分の1に相当する200万人
いずれも正確な数を把握できないほどの大虐殺が起きた。

なぜか?それは共産主義そのものの欠陥が招いたものだ。

 

人間はだれしも自分が一番である。
だがそうは言いながら、その『自分』は常に国家や宗教と言う『個』を超えた統一的自我によりどころを求めた。
ナチスは『ゲルマン民族』を統一的自我に据えた。日本の場合は『神国・日本』である。

しかし物質主義をベースにする共産主義ではそのような枠組みは存在しえない。
物質世界では『個』は『個』でしかない。
大事な命・大事な自分とは、『個』としての自分の自我でありそれ以上の価値は存在しない。
つまり、
平等を標榜する『共産主義者』たちの命は、一切、他人の命を顧みることのない『自分の命』だ。

自分の命にしか価値を見出せない共産主義世界では、
必然的に『平等の幸福』の名の下で、
指導者個人の命を守るための大虐殺が起きる。

 

人間は自由である。どのような思想を持とうがそれもまた自由である。
しかしそれ故に他人の自由もまた尊重されなければならない。
そのために日本以外の国・民族では宗教がその役割を果たし、危ういながらもその神から権威を託されたた国王が国民の命の平等を保障しようとした。
そして現在は議会制民主主義と言う全員参加の政治体制がそれを保障している。そうでない国は共産主義モドキである。

そんな共産主義者が牢獄から放たれ、
歓声を持って迎えられる日本は、
西洋民主主義国家から見ると、
過去と変わらぬ異形の国に見えるんでしょうね。


彼等が死に絶えるまで日本は中途半端なリベラリズム国家のままに違いない。

そうしてもう一つ異形の組織が地上に存在している。国連である。
不思議なことに日本人は、今でも『世界の敵・日本』と規定されている。
だから、一旦事あれば国連の名の下に『次のホロコースト犠牲者』になるのは日本だというのに。
日本人は国連が大好きである。
自由と平等をもって人類に平和をもたらそうという国際連合にかいがいしく協力している。
それはもう、『敗戦敵国』を自認しているのかの如く実に涙ぐましいものがある。
認知症かもしれぬ米国大統領に「日本を国連安保理の常任理事国に」とおだてられ大喜びをしている。

日本人のこの愚かしきやさしさは切々と悲しい。

今、共産主義者が大見えを切れるのは日本と国連だけだね。

 


コメント(1)

  1. 認知症かも知れない爺さんより 

    日本は律儀に日露不可侵条約が有るので、ロシアは攻めてはいけないと思っていたらやられました。
    ロシアとロシア周辺の国々は嘘が平気で、平気で契約を破るのが何故解っていなかったのだろうか。

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