2020年11月2日

モンスター井上尚弥 圧勝!

 自信満々で試合に臨んだジェイソン・モロニ―。それは強がりでもなくパフォーマンスでもなく、井上の強さを知りながらも自分の方が上であることを露ほども疑わない物言いだった。発言の様子は彼にさわやかな印象さえ与えるものだった。

 だから実際に彼がどれほどのボクシングセンスを見せるのか大いに興味をそそられた。

 だが井上尚弥の前では彼のボクシングはまったく平凡なものに見えた。
5ラウンドあたりになると井上は完全にモロニーのパンチを見切ったのか、時折りノーガードですり寄ってパンチを繰り出しはじめた。自由に繰り出す井上のパンチは徐々に力を増す。
6ラウンドには左フックを相手のパンチの合間に打ち込んでダウンを奪う。
そしてついに7ラウンドには狙いすました右ストレートのカウンターで一発KO。

終わってみれば井上の完勝。モロニーは発言とは裏腹に何一つ見せ場を作れないままで試合を終えた。
モロニーは確かに並みのチャンピオンになる資質は十分あった。だが同じタイプの井上に全ての面で上回られては試合にならない。


試合前
「井上は私と闘ったことがない」と言い放ったモロニーは
「私は井上と闘ったことがなかった」と言わねばならなくなった。
だが彼は前を向いて立ち上がればいい。彼が敗れた井上は一人しかいないのだから。

 

さて次はウバーリかカシメロか。
さんざん大口をたたいている二人だが、この試合を見て逃げたりしないでくれよ。

 

 


コメント(1)

  1. スポーツ爺さんより 

    私の友人の爺さんもボクシングが大好きで、子供や孫たちを押しのけてチャンネルを独占しています。
    老人がボクシングや相撲が好きなのは、勝ち負けがはっきりしているからに違いありませんねぇ。

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