2024年3月17日

『世紀の一戦』 井上Vsネリ

 これまで日本人は体力的に小柄で世界のスポーツ界では通用しないなどと言われていたが、
近頃のMLBやプロサッカー界における日本人選手の活躍に、世界中のファンが驚いている。

 中でも特筆されるべき分野は格闘技のボクシングで
フライ級、バンタム級における日本勢の強さは一体どうしたことだろ。
井上尚弥という一人のモンスターが現れたと思ったら、
あっという間に次々と才能豊かな選手が登場し、各級の4団体のタイトルを総なめにしつつある。
バスケットボールにまで米プロリーグで活躍する日本人選手が出始めたところを見ると、
ボクシングでも中量級以上で『日本人モンスター』が登場する日もそう遠くないかもしれない。

 

その日本選手質を引っ張る井上尚弥が、ゴールデンウィークに東京ドームでネリと対戦することが決まった。
Sバンタムに階級を上げて最初の対戦が2団体のタイトルを持つフルトン。その後残り2団体のタイトルを持つタパレスと対戦して両者ともにあっさりとKOし、あっという間に4団体統一王者になってしまった。
階級を上げて僅か2戦である。さらに、両者ともにかなりの実力者だった。井上はまさに怪物というしかない。

 

 次戦、井上は対戦を熱望してきたネリと防衛戦を行う。
モンスターのあまりの強さに『井上楽勝』のムードが漂っているが、
私はきわどい闘いになる『世紀の一戦』だと思っている。

理由はただ一つである。
「ネリの連打は、パンチ力がありなにより回転がはやい。そしてそれが適格に急所に当たる」

つまり、序盤に間違って一発いいパンチを貰うと、そのまま連打されそこで試合が終わってしまう可能性が高い。
「神の左」と言われた中山選手が敗れたのは二度ともこのパターンなのである。

まあオールマイティーの井上は、フットワークも上体のいなしもブロッキングもピカ一。
凄まじいパンチ力で攻撃力が目立つ井上だが、
他人と比較して最も勝っている部分は、意外かもしれないが防御力なのだ。
ということで、油断さえしなければそこは確実にしのげると思うのだが・・・。

必勝法は、前半を確実に『ヒットアンドアウェイ』でネリの攻撃力をそぐことである。


勿論その中でいいパンチが当たれば早い回でモンスターのKO勝ちも大いにありうる。
簡単で難しいのは『油断しないこと』これに尽きるということだと思っている。

 


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