2022年4月5日

諒太・尚弥・ドネア・ゴロフキン モンスター達の競演

久々以ボクシングの話題。
4月9日の村田諒太Vsゴロフキン戦。6月7日の井上尚弥Vsドネア戦。
どちらも日本国内で行われるビッグマッチで、井上尚弥はモンスターの異名を持つが、ゴロフキンもドネアもモンスター。

村田諒太君は、一度ロブ・ブラントに敗れタイトルを失った。その時に明らかにここまでが彼の限界だろうと思った。かつて日本人ボクサーに多いタイプだが、大試合で大事を取って受けに回りそのまま押し切られた。
しかしリターンマッチでは大方の予想を覆し、がむしゃらに攻めブラントを叩きのめしたあの試合を見て、村田選手の能力を見くびっていたことを恥じた。村田もまたモンスターの一人である。

とはいえ相手は世界に名をはせるモンスター・ゴロフキン。
あのカネロさえゴロフキンの力が落ちるまで時間稼ぎをしなければ勝てなかった相手。
(ドーピングのうわさまである)
そこまでやってもカネロが微妙な判定勝ちしか拾えなかったモンスターである。

もはや「村田君が前の試合からどのくらい力を付けたか?」それだけが焦点になる試合だろう。
「負けてもいい」等とは言わんないが、この試合は日本ボクシング界史上最高のビッグマッチ。
ゴロフキン相手に堂々と戦って、できればKOで勝って欲しい。

もう一試合の井上尚弥Vsドネア戦。
前回闘って井上尚弥の判定勝ちになったが明らかにレフリーの判定に問題があった。
ドネアのダウンシーンのカウントが明らかに10カウントを超えていた。
おそらく15カウントくらいあったので間違いなくKO勝ち。
普通なら前回勝った井上の相手ではない。

だが、あの試合が眠っていたドネアの本当の力を目覚めさせたかのようである。
その後の2試合、ドネアは無敗のチャンピオンと無敗の挑戦者を楽々とKOで圧倒した。
見る者全てに、ドネアがモンスターであったことをまざまざと思い出させる試合だった。

村田がリターンマッチで見せた復活・成長劇と、ドネアが井上に敗れた後に見せた復活・再生劇。
あれを見た者はこの2試合に勝敗を超えたモンスターたちの活躍を期待しているはずだ。

日本人であるかどうかなどまったく関係ない。
そして4人共に人間的に素晴らしい選手たち。
その心優しきモンスター達の試合に、勝ち負けを予想する気は全くしない。

ただただ、胸をときめかせて試合を見つめ、残酷で美しい結果を待つのみである。


コメント(1)

  1. reporterより 

    しかしドネアの強さは驚異的。そのドネアの全盛期に子ども扱いしたリゴンドーもすごかった(現在41歳)。そのリゴンドーもロマチェンコには途中で棄権(まあ体重差のある試合だったからしょうがない)。そのロマチェンコ(言辞34歳)に唯一しりもちをつかせたリナレスは、つい最近の王座挑戦者決定戦で逆転負け。リナレスは36歳と比較的若いが、これで引退でしょうね。以前のロマチェンコ戦で受けたダメージが尾を引いている。だがロマチェンコも23歳の若者テオフィモロペスに苦も無く敗れた。勝負の世界は厳しい。
    ドネア39歳、ゴロフキン40歳。村田君でも36歳。全員負けると引退が取りざたされる年ですね。

コメントする

投稿前の注意

  • 他の人に不快感を与える投稿や誹謗中傷するようなコメントはおやめください。
  • コメントを投稿する前によく読みなおして投稿しましょう。
  • コメント欄に入力できる文字数は500文字までとなります。