フェイク人間列伝
若いころ(30~40代かなあ)に書いた日記などを読み返すと、まあそれらしい問題意識で、一生懸命考えたのだろうけど、気負いばかりで何の解決にもなってない文章が多い。方向性はわるくないが、肝心の世界観・人間観が固まっていないので、固まりそこなった豆腐みたいにグズグズで掴みきれない。
当時はまだ、はっきりしたものではないが、世相的に自虐史観の真っただ中でもがいていたようなもので、左翼連中の意見が王道のように扱われていた。
知識人もメディアも自虐史観一色で、大江健三郎氏を代表とする「日本の過ちを認めることが知性派である証」と思われていた時代だ。
もしその頃にブログがあれば、ひょっとしたら私も中国・韓国の顔色を窺うような文章を書いたかもしれない。そしてそれを『飯の種』にでもしていてら(そんな知識も文章力もないので心配はいらないのだが)、いまでもその文章にがんじがらめに絡めとられ、必死になって『人権派似非リベラリスト』と同じようなアホな文章を書き続けていたかもしれない。そうなれば若気の至りというものはつくづく恐ろしいものだと思うのだ。
今はなき筑紫哲也氏は、いわゆる『知性派』を代表するキャスターだったが、ある討論番組で、彼はその議論を初めるにあたって、「いかなることであれ近隣諸国に不快感を与えるようなことはしない方がいい」と前置きして議論をスタートさせようとした。
腰を抜かしそうになった。「不快感なんて主観を基準に議論をする」のは中・韓の特徴である。彼らは何かあれば「自分たちは被害者である」と主張するがその根拠とするのがこの個人的感情である「不快感」だ。そんなものを議論に持ち込むのは『子供の喧嘩』か『ヤクザの落とし前』である。冗談ではない。
これが知性派キャスター筑紫哲也の素顔だった。
彼がなくなったのは2008年だから2000年前後だったろう。そのころにはもう自虐史観の嘘に気が付いていたが、その担い手がメディアであることをハッキリ意識したのはその時だった。
それまでは『左翼系の政治家・学者・文化人』が中心で、(朝日新聞社以外の)メデイアは、番組作りにそれを利用しているくらいに思っていたのだが、うかつにも反日自虐史観の主導はメディアであることにその時まで気が付かなかった。
映画・テレビといった映像メディアがまず汚染されていたのだ。
筑紫哲也の系譜を継ぐ鳥越俊太郎は、東京都知事選に出て『人権派似非リベラリスト』の薄っぺらさと胡散臭さを国民の前で存分に晒してくれた。醜態をさらさずに済んだ筑紫哲也氏は幸福だったのだろう。
今彼らの系譜を継ぐのが池上彰氏だろう。
昨日、彼がキャスターを務める『悪質フェイクニュースの罠』という番組が流されていた。まるで悪い冗談のようで思わず顔をしかめたが、何をやってるかとちょこっと覗いてみた。
ちょうどネットニュースの体裁の画面が映し出され、池上彰氏は「このニュースは韓国メディアの報道に見えますが、こんなメディアは存在しないし、内容のニュースも全て事実無根」「韓国を貶めようとする何者かの手によるフェイクニュースです」と得意げに話していました。
しかしそのフェイクニュースたるや、誰が見ても「フェイクだろ」と一目瞭然で、こんなものには『フェイク』と呼ぶ気もしない落書き同然のもので、そんな最初から嘘と分かるフェイクニュースなど誰も書かないだろ?
思わず「おいおい、そこまで言うならこのフェイクニュースは、誰が?何のために?作ったものか調べたんだろ?それを解説してくれよ」と思ったが、彼の解説は「このように世の中にはフェイクニュースが溢れています」という程度。
この番組がフェイクでないことを証明してくれよ!
池上さん、天安門事件に死者はいないって言ったよね?
なぜ中国は今でもあの事件の報道を規制しているのだ?
フェイクニュースの被害者が中国・韓国なのはなぜだ?
左翼界隈には、若いころに犯した過ちを訂正できない悲しい人たちが溢れている。正義と思って振り続けた赤旗が実は『フェイク人間観』に基づくものであることに気が付いているだろうに、哀れなものである。
「人権を守れ」と叫べば皆が拍手してくれた快感が忘れられないのだろうか?
このままでは次にぼろが出るのは池上彰氏だろう。
元朝日新聞の植村氏も精いっぱい虚勢を張って、弁護士の支援を受けてスラップ訴訟を起こしたが、司法関係者の力を尽くしても裁判に勝てなかった。日本人は目覚めたのだ。もはや彼に日本での居場所はないだろう。
若気の至りは恐ろしい!
フェイク人間にはなりたくない!
釈迦哲学を見直すべき時が来ている。
そういや池上さん番組作る時『有識者』の意見を聞いて、「池上彰の意見として放送します」と言ってトラブってたけどあれはどうなったんでしょう。池上さんはフェイク・ジャーナリスト?
新聞、テレビ、ラジオその他色んなマスコミと称する物が有るがいずれも全て商売である事を忘れてる人が多い。洋の東西を問わず。早い話が情報を種にして金を稼いでる商売人に過ぎないって事だ。商売である以上金を稼ぐ為に誇張したり嘘を事実であるかのように脚色したりして面白可笑しく伝える。テレビはその手法が余りに巧みな為に騙される或いは信じ込まされる。この連中の中に反日が紛れ込んでも不思議では無い。視聴者が騙されないように賢くなるしか無い。しかし最近はネットの発達で情報が嘘かどうかを見破れる手段が出て来たから連中にとっては脅威だろう。そして言葉の裏を考える癖を付けよう。そうすればマスコミどころか役所や政治家の嘘も見抜けるようになる。その上でマスコミのご主人たる視聴者が嘘吐きマスコミを叩き潰す事も可能だ。また、政治家の雇い主で有り主権者である有権者が政治家を叩き落とす事が可能だ。そう言う知恵を駆使すれば嘘吐き役人も多少は正直になるかも知れない。