LGBTという言葉の意味がやっと最近分かったのだが、今度は「LGBTアウティングが問題になっている」という記事が出て来て「アウティングとは何じゃらほい」と思ったら、「本人の同意なくLGBTであることを暴露される」という意味らしい。

このニュースは、「民間団体の専用電話に寄せられた被害の相談件数が、２０１３年３月以降の６年間に少なくとも１１０件寄せられていた」ことから明らかになったらしい。この団体は一般社団法人「社会的包摂サポートセンター」で１２年３月から、年中無休で無料電話相談を２４時間受け付ける「よりそいホットライン」を開設。性的少数者（LGBT）向けの専門回線を設け相談に応じてきたという。また１５年には一橋大法科大学院の男子学生（当時２５）が同性愛者であると同級生に暴露された後に転落死する事案が発生したという。

　６年間に１１０件という数字が多いのか少ないのか全く見当もつかない。LGBTではない人の方が多いので、一般人の『悩み相談窓口』には当然もっと件数が多いだろうし、その中には表に出なくとも自殺にまで及んだケースも多々あると思う。
　何が言いたいかというと、貧困やDVやいじめといった弱者の救済は基本的人権の問題であり全体の問題である。だがLGBTの問題は基本的人権つまり生存権の問題ではなく、一部の人の嗜好の問題であること。嗜好の問題は犯罪ではないが、思想・宗教や社会習慣によって背徳感や嫌悪感という感性の軋轢が生じる。

　これに対してどうするかという問題だが、一部には相変わらず偏見はあるものの現代社会は大変寛容になりつつある。どのように寛容になってきたのかというと、好き嫌いはあるが嗜好の問題であるなら特に批判はするまい、というものである。だがこれには条件がある。嗜好の問題である以上当然なのだが、「それらに対する嫌悪感を個人的に表明する権利もある」ということなのだ。

　そうなると、現在の寛容性というのは、ことさら特定の人間を批判するのでなければ、LGBTではない側が「勝手におやりなさい。だけど公衆の面前で披露したり強制したり推奨したり、反対することを批判したりしないでね」というものである。それが侵されるとやはり反撃を喰らうという状況だろう。

これを簡単に言えば「対立する同等の権利を持つ者の間では、双方相手の立場を重んじて、嗜好の問題を対立する相手に主張することを止めよう」というものである。

もっとわかりやすく言えば『権利の問題にしない』ということなのだ。

　このLGBT支援団体の人たちがどういう人達か知らないが、こんなナイーブな問題に手を突っ込む蛮勇を持つのは、弁護士か政治がらみの団体だろう。死刑制度に反対する人たちの活動に似ているように見える。

『死刑制度』に反対する人たちは『人を殺す権利は誰にもない』とノタマウ。いや、胸を張って昂然と言い放ち「さぞかし気持ち良かろう」とため息がでる。

　瀬戸内寂聴が『死刑制度廃止』に反対する人達に「人を殺したがるバカ者ども」と仏教者とも思えぬみっともない罵詈雑言を投げつけた。前にも書いたが、『死刑制度廃止』に反対する坊主がいればそれは似非坊主である。こんなものを問われて「どっちでもええんじゃないか」というのがせいぜいだ。たいていの坊主は「皆いつか死ぬんだぜ？反対して何になる？」だろう。

　寂聴みたいなバカ者どもが「人を殺す権利は誰にもない」というのなら、「人間には権利がないから人を殺してはいけないというのなら、人間である犯罪者がなぜ人を殺す権利を持てたのか是非教えて欲しい」ものだ。

人を殺す権利がなければ人に殺されない権利もあるはずだろ？
バカ者どもが！権利の問題ではないのだ！バカ者どもが！

　オット話がそれた。LGBTに何の問題もない。同好の士の間のひそやかな楽しみになさい。しかしそれ等の行為に吐き気を催したり人間不信に陥ったり心に傷を負う者もいるのだから、その人たちに十分に敬意を払いなさい。

　とくに支援団体の人に申し上げる。LGBTは権利の問題ではないのです。
だから「あなたには権利がある。隠すことはなく堂々とおやりなさい。非難する人がいればその人が悪いのだからわたし達に報告しなさい。わたし達で糾弾します」
このやり方が間違っている。

LGBTの人たちに！告白するなら身内に止めなさい。同好の士に止めなさい。
誰しも秘密の一つや二つ持ってる。それが一つくらい増えてもいいじゃないですか。

場違いな告白をして、傷つき苦を抱え自殺者が出たら、

無智な支援団体構成員のあなたの責任ですよ。