2018年11月28日

落花 貴乃花

 元横綱貴乃花元親方が、もう一カ月以上も前に離婚していたことが明らかに。離婚後も懸命に仮面夫婦を演じていたのはなぜだろう?親方が相撲界を離れるので御世話になった方々にお礼とごあいさつを兼ねた行脚の為だろうか?それにしても貴乃花の親方時代の独り相撲は常軌を逸していて、とうとう土俵を割ってしまった。一体貴乃花は誰と闘っていたのだろう?

 

 平成の大横綱と称賛された頃から次々と家族と袂を分かち縁を切った。もちろん貴乃花の方から縁を切った。縁を切ったはずの兄も母親も、貴乃花が騒動を起こすたびにテレビに出てにこやかにコメントしていた。決して貴乃花の悪口など言わなかった。これもまた独り相撲だったようだ。

 

 遮二無二、相撲協会の理事長選に挑み、最初は支持していた親方衆もいつの間にかいなくなり、気がついて見たらこれ又文字通り『独り相撲』になり、とうとう尾羽打ち枯らして部屋をたたみ相撲界から退職した。

 

 未だに多くのファンがいるようで、擁護する向きも多いが、他人が使う言葉ではないが一言で云えば「不徳の致す処」というしかあるまい。そしてその反省もないまま妻も去ってしまった。これからどうするのか知らぬが、はたで見ていても気の毒である。商品価値としては政界入りくらいしか道はないのでは?だがそれも何期も続きはしないだろう。

 

 角界の名門一家に生まれ、幼くして相撲の世界に飛び込み、世間知らずのまま若くして横綱を張った。回りからはちやほや称賛の声ばかりだったろう。全て思い通りになったのだろう。アイドル宮沢りえを虚仮にして美人アナウンサーに乗り換え結婚。何もかも好きにできた、その彼は人の意見を聞く耳を持てなかったと思う。彼の暴走は信頼を置いていた理事長・北の湖の死去以降という声があるが大した差はない。何れ同じ道を歩んだと思う。是非もなし。

 

 彼が戦っていた相手は家族である。父・母・兄・叔父、自分を育ててくれた人達をしのぐ立場になった時、それまでと同じように接してくる家族の言葉が自分を否定しているように感じたのではないか。だから家族と衝突した。だから引退しても、「別れた家族に向かって自分の力を誇示する」ため、遮二無二『理事長』の椅子を狙ったのではないか。そしてそのやり方が未熟で、それらがすべて裏目に出て身を滅ぼしたと言うところだろう。

 

今後は、しばらく一人静かに過去を振り返り、迷惑をかけた人々に詫びつつ、二度と怪しげな人物に利用されることのないよう身を慎み、そして誰かに間に入ってもらって兄・母との関係を修復し、家族兄弟仲睦まじい世界を取り戻してほしい。でなければ痛ましくて見ていられない。


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