2018年9月25日

朝日社説「ウィグル問題と民族融和」って?

 朝日新聞の社説を観てビックリ。
テーマは『ウィグル問題 進めるべきは民族融和』とある。 とうとう朝日新聞は『朝鮮日報』の看板を『中国政府の機関紙』にすげ替えたらしい。

記事の前半は明確に『中国によるウィグル人弾圧』を非難するものである。
ところがその後に、意図的かどうか知らないが
//_弾圧が当局への襲撃やテロを生み、それがさらなる弾圧へとつづく「負の連鎖」。これを止めるには強硬一辺倒ではなく、民族融和を進める必要がある。中国共産党政権は過去の政策の過ちを認め、民族間の信頼醸成に努めなくてはならない。_//

と続く、民族融和という言葉に『ギョッ』としてしまうのだ。

 

 『民族融和』という言葉は、同じ土地に住む他民族が『同一化』するという意味である。多くは民族間紛争が起きている地域で平和を求めるためのスローガンとなる。

 似た言葉に『民族浄化』というのがある。こちらは紛争解決のため「特定の民族を消滅させる」という意味とされる。最も著名なのはナチスのユダヤ人虐殺である。
そして少数民族を抱えた非民主国家では、少数民族の不満反乱を抑えるために、「民族融和』の名のもとに『民族浄化策』が、繰り返されてきた。
 国内で民族問題が起きた時、その問題を解決するために少数民族を懐柔するために『融和策』が取られるのが普通だが、えてして多数派民族内の不満分子によって『融和策』はおざなりなものとなり、対立が激化し、『融和策』の名のもとに『民族浄化策』が進められる。これによって『民族融和』という言葉は限りなく『民族浄化』に近い。

 

 朝日新聞の社説主幹がこの言葉の意味を正確に知らないとは思えない。この社説にあるように特に侵略国家に侵された被侵略民族は、往々にして民族浄化の対象になる。中国は東トルキスタンとして独立していたウィグル自治区を支配下に置いた。チベットは完全に侵略した。満州も本来なら独立国であるはずだ。満州民族は中華の地を侵略していただけで故郷に帰って満州国になっただけだ。

朝日新聞社のこの社説が、『民族融和』という曖昧な言葉を使うのは、これらの国家に対する中国の侵略という歴史を完全に無視・是認しているからだ。『民族浄化』と知りながらそれを隠蔽するためだろう。

やはり朝日新聞は『中国政府の機関紙』なのだ。

 

 


コメント(4)

  1. オールド沖縄より 

    中国の侵略は〝解放〟のお花畑

  2. 常識的な老婆より 

    マレーシア、モルディブと中国離れが目白押しになって、さぁ、キンペーさんどうする?

  3. 匿名より 

    >>1
    朝日新聞非新聞は『解放』の先駆けですか?小沢一郎さんが民主党政権を獲得して中国に凱旋し「野戦(日本占領軍)司令官として頑張っている」と言ってましたね。

  4. 匿名より 

    >>2
    中国はいつの世も『この世の地獄』です。1000年たとうが2000年たとうが力の強いものが弱者を虐げる阿鼻叫喚の世界です。共存・共栄を望む者には不倶戴天の国です。

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