2016年9月27日

築地の豊洲移転問題の落としどころ

 築地市場の豊洲移転問題に小池新都知事が果敢に切り込んだ。
すぐに豊洲の土壌汚染対策が計画通りに行われず、建物の下は盛り土ではなくコンクリート躯体になっていて、底に浅く水が溜まっていることが明らかになった。
たちまちマスコミが飛びついて、「たまっていた水が汚染されている」と発表し大騒ぎにしてしまった。

馬鹿げた話である。「強アルカリ性の水」とは何だろう。コンクリートにたまったら絶対にアルカリ性になるだろう?その他の数値も安全基準値を下回るもので水道水レベルと云っていいもの。
ただ公明党職員が持ち帰った水サンプルには微妙ながらヒ素が含まれていたと発表された。
これだけはもっと詳しく調べなければならないものだが、その後発表がないので結果的に問題はなかったのだろうと思う。


 先ず汚染対策はどうやら問題はない。豊洲新市場の建物の地下空間は、底部のコンクリ舗装をもう一度やり直せば安全は守れそうだ。この点に問題がないのであれば、小池都知事はできるだけ速やかに豊洲移転を進めなければ問題がこじれてしまう。

 

安全対策に不備がなければ手続の問題。ただその場合にも「当初の計画と違う設計で建設されている不透明さ」が問題ではある。無断で変更した職員、議員・首長といった組織の内部体制の責任の所在は明らかにしなければならない。

 だが根本的な問題は残っている。
「一体誰が、なぜ、豊洲移転計画を発案し進められたのか?」
「その妥当性をどういう手続きを経て判断したのか?」
そして最も大事なのは
「その判断が正しいものであったのか?そこに利権犯罪はなかったのか?」である。

これをないがしろにしては、いずれまた不要不急の事業に都民・国民の血税が無駄に奪われてしまう。
この点については恐らく時間がかかるだろうが、小池知事にはぜひ最後まで綿密な調査を継続してほしい。


 東京オリンピックも誘致が決定した途端に、誘致時の予算が一挙に何倍にも膨れ上がったというではないか?こんな子供だましの様な誘致計画で国民をだますのであれば、東京オリンピックは今からでも遅くはない返上するべきである。


一方で『情報公開』などといいながら、その裏では「国民の目なぞ如何様にもごまかせる」とばかり、デタラメな数字を国民にせて後で勝手に予算を変更する。
これを『不正』と思わぬようでは、まるで『どこかの国の議員・公務員・首長』と同じ。胸を張って日本国民といえるのか?

そのような人々には即刻退場してもらおうではないか。


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