沖縄の恥ひいては日本の恥
2泊3日、友人達と4人で沖縄に旅行。以前はよく言っていたのだが今回は3年ぶり。
『うりずん』という有名な居酒屋があるのをご存じだろうか。もう15年以上前に一度行ったが、よく繁盛していてさすがだなあと思った。料理も接客もまあまあだったのだろう、特別な感想はない。古民家風なところが沖縄らしいのかなと思ったくらい。
で、今回たまたま日曜日でふだん行くお店が休みだったので、友人が『うりずん』を予約した。予定は7時だったが時間が空いたので早めに入れるか聞いたところ「6時でもいい」というので店に入った。
誰も客はいないのに二階の座敷に案内される。薄汚い畳座敷が4つほどあるその内の一部屋、テーブル二つくっつけて9人分の席があったものを二つに分けて我々4人分の席にする。掘りごたつ式でもなく座布団もない。いやな予感がする。そして予感通りになる。
高い、まずい、量少ない。骨付き肉は焦げて骨ばかりというような状態。以前はこんなことはなかったはずだが、あまりの『雑』さに早々と切り上げることにして、泡盛はグラスで注文したら、「中の氷が解けた水が溜まっているのか」と思うくらいの泡盛しか入ってないグラスが出てきた。
「一番まともだった料理が『豆腐よう』だった」といえば沖縄に何度か行ったことの或る人なら想像がつくだろう。
不味いのは料理人のせいだがそれが高いのは経営者のせいだ。量が少ないのが救いになるようでは地元の人間なら絶対に行かない。つまりここは、どうせ『一見(いちげん)の観光客』と高をくくった手抜きサービスでお茶を濁している最低の店に変貌していたのだ。
別にこの店に恨みがあるわけではない。他の店の回し者でもない。
だが子供連れの観光客が来ても、子供が食べられるようなものはない。
今回沖縄に行ってみて、アジア系の観光客が驚くほど増えていたが、彼らにここで食べたものが沖縄料理だと思われては他のお店が気の毒だ。観光客も沖縄料理には二度と目を向けないだろう。
わたしは絶対に二度と行かない。この老舗『沖縄居酒屋・うりずん』にはそれほど破壊的威力があった。
自宅に帰って試しにネットの評価を見て驚いた。元々そうあてにするものではないが、最初の方の、宣伝まがいの歯の浮くような誉め言葉の並んだ高評価・口コミのあと、探せば今書いた以上の酷評がザクザク出てくる。「ここまでひどい口コミは、探してもなかなか見つからないが、それも仕方ないよなあ」と納得してしまいました。
沖縄にはもっとおいしい店も、もっと安い店も、もっと清潔な店も、それらがそろった店もいくらでもある。わたし達は失敗したけれど、他の方々には沖縄旅行を楽しんでほし意と思って書いた。ご参考に。
『うりずん』も、その名声にふさわしいサービスを提供する店として再建してほしいものである。
『豆腐よう』はそこらに売っているのを買って来て皿に入れで出しているだけなので、そのお店の料理ではありませんが、塩分控えめの方々は食べない方がよろしい!
私なら沖縄くんだりまで行っているのですから、「あかんわ!」と感じたら注文を止めて河岸を変えて食べ直します。
そうです。どこかで買って来た『豆腐よう』が一番だったので、すぐ河岸を替えようとしてけど、泡盛を飲んでなかったので注文したら、出てきたのが例の泡盛だったのです。もちろんそこで打ち止めで店を出ました。