2017年9月18日

給食を残しては『食育』にならないだろう?

神奈川県の大磯町の中学校2校で、給食が大量に食べ残されている。
これがメディアに取り上げられて大きな注目を集めている。

メディアの取材応じて大磯町教育委員会・仲手川教育部長は
「今『食育』の必要性がさぐられていて、体に大事な栄養素をバランス良くとることがどういうことかというのを、給食を通じて身につけていただく」と答えているのだが、なんか随分と違和感があるのだがなぜだろう?


この『食育給食』は当然教職員も食べていたはずだが、これほど大量の食べ残しが出続けていては『食育』にならない。
世界中で満足に食事をとれない人たちがいる。当然先生たちは、子供たちに「全部食べなさい」と指導しなければならないはずだ。
大量の食べ残しが出続けたのであればそのような指導はなく先生たちまで黙認していたということだ。

いや先生たちがそう云えないほどこの『食育給食」がおいしくなかったと見るしかないだろう。


教育長のいう『食育』が、「栄養をバランスよくとる」という側面だけに目を向けているならそれは食育ではない。
「栄養バランスが取れているのだからどんなにまずくても食る。それが人間としてあるべき姿だ」
もしそう言い切る信念を持っているならそれでいい。「各家庭でも栄養バランスのとれたまずいものを食わせろ」と言えばいい。
学校給食だけ「まずいものでも食え」というのでは食育にならない。



大事な食料を粗末にしないことは大事なことだろう。
だがそれにはおいしい調理の工夫も必要だろう?
教育長はこの給食を口にしたことはあるのだろうか?
先ずその点をぜひ聞いてみたい。


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