井上尚弥完勝、ロマゴン完敗

9月10日、ボクシングのスーパーフライ級の世界のTOPスターが勢ぞろい。
クアドラス 対 エストラーダ
井上尚弥 対 ニエベス
シーサケット 対 ロマゴン

見ごたえのあるイベントで充実していた。
そこで判ったのは、やはり実力は井上尚弥が一番だったということ。

●クアドラス対エストラーダ
勝者がシーサケットとロマゴンの勝者と対戦する挑戦者決定戦。クアドラスもエストラーダも両者共にロマゴンに僅差で敗れた折り紙付きの実力者同志。そのうえクアドラスは途中判定ながらシーサケットから王座を奪った選手。だが、この試合では中盤以降エストラーダのスピードが勝った。
判定は、
一度はクアドラス勝利と言うリングアナウンスに会場は騒然。結局訂正アナウンスでエストラーダが僅差ながら3-0で勝利。

●井上尚弥対ニエベス
初回から攻勢をとる井上だが時おり放つにニエベスのストレートが鋭い。ところが井上はこのパンチを全てスウェ―バックや身体をひねって悉く空を切らせる。あらためてそのボクシングセンスに度肝を向かれた。海外の評価も攻撃力より防御に目を奪われたようだ。
結局逃げ回る相手をボディー・ブローで沈め、立ち上がって来たものの次のラウンドで戦意喪失TKO。井上の『ロマチェンコ勝ち』

●シーサケット対ロマゴン
確かにシーサケットは強い選手であるが、この試合はもう相性の差。実力以上にそのボクシングスタイルで決まった試合。上体を振りながら潜りこんで滑らかなコンビネーションパンチを繰り出し優位を築くロマゴン。このスタイルで無敗のパウンドフォーパウンドの名をほしいままにしてきたが、このところエストラーダ、クアドラス、シーサケットと立て続けに、至近距離で強く早いパンチを繰り出せるタイプに苦戦してきた。
前々回のクアドラス戦は負けと言われても仕方がなかった試合。逆に初の敗戦となった前回のシーサケット戦は、初回に足が絡んだ転倒をダウンと判定され、バッティングで負傷出血で苦しんだものの誤判定のダウンがなければ、接戦ではあったが勝ち試合だった。
ただこの時点でロマゴンの名声による優位は消えた。今回のシーサケットは自分のスタイルがロマゴンに優位なのを確信していたのだろう。ボクシングスタイルの相性の差である。
ロマゴン陣営がそれに対処できなかった当然の結果である。

 

エストラーダとシーサケットが試合をすれば互角、面白い接戦になるだろう。クアドラスはアウトボクシングに徹底すればどちらにも勝てる可能性があるし、自信過剰で今回と同じような接近戦に付き合えばどちらにも負ける可能性が大きい。
井上尚弥がシーサケットと対戦すればほぼKOで井上尚弥の勝利間違いない。
エストラーダとクアドラスの両者との対戦なら、打ち合って接戦になる可能性はあるが、アウトボクシングに徹すればフットワークの良さと強打を兼ね備えた井上尚弥が断然有利だろう。

それほど今の井上尚弥の強さはまさにモンスター。あのロマチェンコに匹敵する強さ。
シーサケットを倒してロマゴンの仇討ちをした後、クラスをバンタムに上げてリゴンドー狙い。
今の井上尚弥を相手に試合になるのは、見渡してもリゴンドーしかいないでしょう。


コメント(2)

  1. reporterより 

    明日は待ちに待ったミドル級タイトルマッチ『カネロ Vs GGG』の対戦です。
    どちらも超一流のスーパースター。勝敗はいかに?

    ずーっと勝ち続けてきたゴロフキンは連続KO防衛が途切れたばかり。それと時おり被弾して一瞬ストップするのが気になり始めたところ。
    一方のカネロは、2015年一度はミドル級王者になったものの、GGGとの対戦を期待する周囲を裏切って、時期尚早とベルト返上して対戦を避けた経緯がある。今回は勝機ありと判断したのだろう、満を持しての挑戦。

    パッキャオから逃げ続け、6年かけて機を待ったメイウェザーに比べればまだましだが、待たされたGGGの2年間は大きかったかも。
    心情的にはどちらも勝者にしたい!が、カネロのKO勝ちと予測します。

  2. reporterより 

    カネロ Vs GGG、予想に反し引き分け防衛。それにしてもまた不可解な判定で後味の悪い結末。
    誰が見てもGGGの判定勝ちは明らかな試合。カネロびいきの声援惑わされたのか?
    カネロは腰が引けた試合に終始。判定を聞いて強がりを言うカネロは2年前逃げた時から成長していなかった。プロモーターたちはリマッチを組みたがるだろうがもう決着はついた。
    カネロは堂々と打ち合えば十分の勝機のあった試合。自分に負けた試合で大口をたたくようではGGGに挑戦する資格はない。残念な試合だった。

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