2025年3月2日

デービス敗れる?

ボクシングは不思議なスポーツである。あの無敵のデービスがワンランク下のSフェザー級のローチとライト級でタイトルマッチ。オッズは20:1というデービス絶対有利の予想を覆す大波乱化と思わせる大接戦。途中デービスがリングにしゃがんで手をつく場面はダウンを取られてもおかしくなかったがレフリーが途中でカウントをやめうやむやになる疑惑まがいの試合運び。

これまで自分よりはるかに大きいな相手を、万能型の圧倒的攻撃力でことごとくリングに沈めてきたデービスに何が起きたのか。
実は密かに、デービスが自分より小さくスピードのある相手と対戦した時にどうなるか?その答えはなかったのだ。

今回の試合ではローチのスピード、とくにハンドスピードでは明らかにデービスを上回っていた。そしてそれだけでデービスは経験のない戦いを強いられ焦ってミスを繰り返した。接近s戦での打ち合いで必ず後の先を取って最後にパンチを決めるのはデービスだったが、ローチ戦での二人の高速パンチの応酬では、逆にローチの反撃で打ち合いが終わることが多かった。
打ち合いの中でスキを見つけて必殺パンチを振るってきたデービスはそのスキを見つけられなかった。その上今回は相手が小柄で的が小さいことも的を市ぼらせずにデービスの強打をから回りさせた。

残念ながらこの試合は、判定は三人の審判の二人が引き分けでデービスの引き分け防衛に終わった。
試合序盤・デービス有利という審判団の先入観に基づく判定の結果が生んだもので、明らかにローチの判定勝利でタイトル獲得だった。
ローチには惜しく悔しい試合。

デービスもそれは承知している。もう一度ニューヨークで再試合をやろうと呼びかけていた。
が、当然次は勝つつもりだろうが、もし実現すれば「今日の結果で自信をつけて試合に臨む」ローチに、デービスは今回以上の苦戦を強いられる可能性を否定でいない。まあもう一度見たい試合ではある。

そして今日の試合で何よりも注目すべきは、
これまで実現不可能と言われ続けてきた 
「井上尚弥 Vs  デービス」の可能性が見えてきた点だ!


今日の試合を見る限り井上尚弥の勝利の可能性は大きい。楽しみが増えた!


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