アホな思いつきや、独善的なデーター引用による誤った分析で他者の意見を否定し、
違いを主張してマウントを執ろうとする連中を、私は『多様性馬鹿』と呼んでいる。
なかでも平等を金科玉条の如くあがめるリベラルのバカさ加減は群を抜いている。

今はやりの『LGBT差別撤廃』という、当自者連中さえ「ほっといてくれ」という声を意にも介せず、
『多様性』の承認こそ平等のあるべき姿と礼賛する領域には、特に女性が多いような気がしている。
こう言うとすぐに『男尊女卑の糞野郎』の如き扱いを受けるのだが、
いまやそれでいい、いやそういわれることに誇りを感じると言ってもよい。

日本の下らない地方紙（？）に、国連事務次官の女性が『少子化の原因』と題して一文を記している。
サブタイトルは『男女不平等解消を急げ』である。
これだけで多様性馬鹿の香りがプンプンしてくる。

案の定
「国際関係や安全保障・軍縮を専門とする私だが、祖国日本にとっていま最も大きな脅威だと感じている課題は、国内の多様性の欠如とその最も分かりやすい例としての極端なジェンダー格差である」
専門分野を差し置いて大きなお世話である。
戦後の敗戦国史観に押しつぶされ『無国籍左翼系国際人』を目指した日本人は国連を『地球政府』に見立てた。
この方も日本人ではあるが、敗戦国日本を憐れんで後進国から先進国へ導かんと日々頑張っておられるのだろう。

「法制度における男女格差はほぼないが、政治的・経済的、社会的諸調査で日本は世界で最底辺である。」
「少子化問題は職場や家庭での性差別という構造が子供を持つことが出稲井状況を助長してきた。問題は不平等にある。」
「男尊女卑的な文化の残る地域から女性が都市部に流出し、賃金が上がらない日本からチャンスを求めて海外に移住する。」
「昨年海外に移住した日本人は過去最高の５５万人。そのうちの３分の２は女性である。」
「日本で生まれ育ち教育を受けた私は、日本がジェンダー差別や役割の刷り込みに満ちていることに海外に出て初めて気づいた。」
「同質性の高い組織よりも多様な構成員を持つ組織の方が、パフォーマンスが良いことは各種研究で明らか。」
「それが日本社会の活性化にも直結する。（日本はパフォーマンスが低く不活性であるらしい）」

斯様に「日本国の衰退はジェンダー差別・男女不平等にある」と断言されている。
世界最古の女流作家を生んだ『女性文化大国』日本もここまで言われては形無しである。

　この方今の日本の状況はよくご存じのようだが、日本の歴史はあまりご存知で無いのかな。
本当に日本人ですか？

　戦前日本は、新天地を求めて大量の国民が海外に移民しました。海外で財をなし帰国した人も土着した人もいました。
その背景に、特に日本社会のみに問題となるジェンダー格差や不平等があったわけではありません。

また昔の日本ほど『単一民族国家』という、あなたの言う多様性と真反対の社会はなかったでしょう。
その多様性のない日本で、未だに世界中の人々がリスペクとしてやまない『独自かつ多様・絢爛な文化』が生まれたことを、
国連の事務次官であるあなたがご存じないとは思えないのですが？あなたは本当に日本人ですか？

昨年海外に５５万人が移住し、そのうちの３分の２が女性と言われますが、
その方たちはどのような職場で働いておられるのでしょう？
国連事務次官のあなたは当然御存じでしょう？教えて戴けませんか？まさかお隣の国のような恥ずかしい職業では？

移住ではありませんが、海外に留学する日本人女性も増えていますが、日本人女性の留学生の評価はどうでしょうか？
私が聞いているのは眉をひそめるような話が多いのです。
ジェンダー格差・性差別などみじんも気にせず大いに自由を楽しんでおられるようですが聞き間違いでしょうか？

日本の戦後社会も御存じでしょう。当時の日本社会はあなたの理想とするような社旗と程遠かった時代です。
しかしそこで子供はたくさん生まれ、家族は増え、日本国は豊かになりました。

私には本当に日本の停滞や少子高齢化が、
あなたのいう『ジェンダー差別や不平等』が原因とは思えません。
それどころか時代を遡って昔の日本社会に戻した方が良いとさえ思います。
あなたの分析は何一つエビデンスにはなっていないのではありませんか？