その昔２～３０年前、日本は隆盛を極め１ドル１００円そこそこの時代があったとさ。
東南アジアの方に旅行に行けば物価は日本の十分の一、二十分の一。
日本人はにわか成金となりウハウハお大尽気分で旅行を楽しめました。

その頃のアジアの国々でやたら目についたのがマッサージ店。
まあ中にはいかがわしそうな店もあったけど、普通のマッサージ店がほとんど。
今思えば見様見真似で誰にでも出来、金も資格もない人達が働きやすかったのだろう。

何でこんなことを思い出したかというと、
今、信号待ちで交差点に止まると、プラカードを持った若い男女がいる。
何かと思ってみるとマッサージの無料体験の勧誘だった。
確かに今はマッサージ店がそこら中にあり競争も厳しいのだろう。
で、一昔前の東南アジアの観光地を思い出した次第。

日本は歴史は古く自然に恵まれ観光地としての資源は実に豊富。
役人様も政治家もしきりに『観光立国』とはしゃいでいる。

しかし当時も今も観光立国で豊かになった国が本当にあるのか？
日本に観光客が多いのは、物価が安いそれが唯一の理由ではないのか？
そして貧しい日本では若者がマッサージ店で糊口をしのいでるんではないか？

真に観光立国と言える国はどこにもないのではないか？

あの世界の観光地と目されているスイスでさえ本業は金融事業。
そして物価は日本の３～５倍くらいしたんじゃないかなぁ。
日本で１００円のマクドナルドが３００円で「うぇ、高！」
食事もお代は高くとも中身はパンとチーズ。料理は実に貧弱。
勿論貧乏旅行の我々と違って金持ちは高級レストランで舌鼓を打つんだろう。
つくづくスイスは国全体が一つのホテルなんだと思い知らされた。

それに引き換え現在の日本は先進国の優位を失い
増税増税と国民から取り上げる年貢の事ばかり考えているお役人様は、
無能の言い訳に観光立国というお題目を唱えているだけに見えます。

『観光立国』とはしゃいでいる政治家や役人様。
本当に日本を豊かにしようと考えているんですか？
キチンと成長するための計算できてるんですか？
誰でもできるマッサージ店や唐揚げ屋が増えるようでは、
『後進国の罠』から抜け出すことはできないと思いますよ！