2017年5月6日

任意聴取した署員を取り調べるべきです

殺人容疑で任意聴取を受けた30代の女性が遺書を残して自殺。
今治市で起きたこのショッキングな事件で、愛媛県警の不手際が浮き彫りにされている。
『殺人事件』という凶悪犯罪で、深夜近くまで10時間もの任意徴収後に自宅へ返し、
その後どこでどのように自殺し残した遺書の内容も公表しない愛媛県警は何か重大な過ちを抱えている。


極めつけは「家庭に帰った後のことだから責任は家族にある」という警察のコメント。
この発表に批判が巻き起こり、その後は徐々に表現を変えているが、ここに今回の捜査を指揮した愛媛県警の担当者の信じられない傲慢さが如実に表れているように見える。

任意聴取である。それなりに相手の立場を尊重しながら対応すべきものだが、このコメントを見るとそんな配慮がなされたとはとても想像できない。頭から犯人と決めつけてガンガン責め立てたに違いない。
長時間の聴取の挙句、確証がえられないか無実である可能性が明らかになり、長時間拘束したことへのお詫びもせずに突き放すように家に帰したに違いない。


もちろん私はこの女性がどんな人物か知らない。
だが「家庭に帰った後のことだから責任は家族にある」と言い放つ人物ならば、任意聴取の場で取り調べ担当者から彼女がこのような扱いを受けただろうという推測は的外れではないだろう。

愛媛県警は猛省しなければならない。任意聴取の意味を基本から教育しなければならない。
こんなことでは「任意」と言われたらみな「逮捕状を持ってこい」と言わざるを得なくなる。

犯罪捜査は治安を守る大切な仕事であり、捜査過程で強権を認められることを誰もが了解している。だからこそ当の警察官は人権に配慮する必要がある。
一昔前、警官が一般人に声をかける時「おいこら」と云っていた時代から見れば隔世の感があるのだが、あの「おいこら」巡査の方が言葉と裏腹に市民の安全と安心に責任を感じていたような気さへしてしまう。


自殺した女性が犯人であれば、「自責の念にかられ」もしくは「「逮捕を恐れ」自殺したと、多少の慰めになるかもしれないが、もしそうでない場合のことを考えると、この悲しみは言いようもなくその傷は限りなく深い。

愛媛県警のこれからの行動と発表に、日本警察の全署員が注目すべきです。
それにはもっと早く自殺した状況と遺書を公開しなければならないはずです。今の状況のままでは隠ぺいに見えます。

これ以上失態を重ねると警察は完全に信頼を失うでしょう。そのようなことがないよう心から祈ります。


コメント(2)

  1. reporterより 

    可能性の一つですが、今後の警察の動きは「何が何でもこの自殺女性を犯人に仕立て上げる」恐れがあります。公的機関としての自覚をもって、公明正大な活動を期待します。

  2. reporterより 

    この事件の報道がなしのつぶて。福岡3億8千万円強奪事件もなしのつぶて。
    熊本地震で地震直後の混乱期に大挙して押し寄せた被災地略奪組織の悪行も何一つ報道されない。
    この国のマスコミは特定のグループ、つまり共謀罪の対象になる組織の犯罪を覆い隠すために存在しているようです。
    共謀罪に反対するのはその組織を構成する人たちでしょう。

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