2022年3月30日

橋下氏どうかしました?

橋下氏の主張は「政治家の命よりも国民の命を守れ」という「命は地球よりも重い」と同列の無様なリベラリズムを基にした「降伏推奨」だった。
「独裁国家ロシアの圧倒的な武力の前にウクライナ人は大虐殺の犠牲者になる」という恐怖を前提にした発言だったはずだ。
そのなかで「降伏」せず徹底抗戦を掲げたウクライナのゼレンスキー大統領を国民の命を顧みない愚かな政治家と決めつけた。

だがその意見は、ロシアがウクライナを蹂躙し尽くした時に初めて、無謀な抵抗を指揮した大統領と批判される可能性があったというものだ。
その批判もまた無責任極まりないもので、仮に降伏した場合にウクライナ人がどうなっていたか誰にもわからないのだから何の意味もない。

 

ところが強大な軍事大国であるはずのロシアが、意外や意外ウクライナを蹂躙するどころか反撃にあって大量の死者を出しいまや青息吐息。
ロシアの指導者プーチンは焦りから核兵器の使用をほのめかせ、細菌兵器・毒ガス兵器の投入する構えを見せウクライナの戦闘意欲を奪おうとした。
それでもウクライナ人の心を折るころはできなった。

降伏しないウクライナ政権を「国民の命を守れ」と批判し罵倒した橋本氏だが、
本当に恐れたのは、核戦争の危機ひいては人類(自分)の死だろうと想像する。
それを批判するつもりはない。世界が固唾(かたず)をのんで息をひそめていたのだ。

だが、これがリベラリストと呼ばれる人達の正体である。
「人の命を大事にせよ」とは「私(人)の命を奪うな」と言う意味だ。

 

劣勢のロシアは、それまでウクライナの受け入れられない条件を押し付けた停戦交渉を、徐々にメンツを保っための停戦協定へと軸足を打ちしつつある。
そこで出てきたのが「ウクライナが中立化を受け入れる」というゼレンスキー大統領の意向だろう。

これを持って橋下氏は
「それなら最初から中立を受け入れていれば戦争は防げた」
「戦争の原因は安全保障の枠組みが原因だ」と言うのだが、その論点すりかえはずるい。
ウクライナに限らず、国家が自国の安全を確保するためにする外交は自由であるはずだ。

ロシアに接して中立国宣言?
それこそ見果てぬ夢ではないのか?

みな今回のプーチンの暴挙で核戦争・人類絶命と言う悪夢をみた。
恐怖の前で眠れぬ夜を過ごした人も多いだろう。
かといって、それ防ぐために「ウクライナに降伏しろ」と言える者はいない。
ウクライナの人々の命がけの戦いの末でロシアとの停戦を引き寄せつつある。
ロシアを非難こそすれウクライナを非難する人は一握りだろう。

自分の命惜しさに「ウクライ国民の命を守るために降伏しろ」といい
「最初から中立化をしていれば戦争は起きなかった」という橋下氏の言葉は、見苦しい詐術にしか聞こえない。


コメント(4)

  1. reporterより 

    もし橋下氏の言う通りなら、安全保障の枠組みをしっかりすれば、台湾も尖閣も中国からの攻撃は受けなくて済むということなのでとても心強いです。そ
    の節には宜しくお願いします。もう軍備もいらないですね。
    しかし何で世界中に紛争が絶えないのでしょうか?

  2. お爺様より 

    オオカミ(犬族)は親子や兄弟は関係なく、常に群れの中の優劣の順位を命がけで争っています。
    そして群れは他の群れとの縄張りをめぐって、常に命がけで争っています。
    オオカミが地球上に現れてから、ヒトが地球上に現れてから全く同じことが続いています。
    神様でも仏様でも偉い学者様でも良いので、何で争うのか教えていただけませんかなぁ!。

  3. お爺様より 

    洞察力もない有名人がウクライナのニュースを見て「わしだけが賢くておまえらは皆馬鹿や!」というような無責任極まりない意見を自分のブログに書く。
    それを真に受けて喜ぶ馬鹿の何と多い事か?

  4. LENNONより 

    この子沢山弁護士は中国企業か何かに雇われてるんだろう?弁護士って言う商売がどう言う物かを知ればスッキリする。基本的には物事の善悪では無く金が取れるか否かで言う事をコロコロ変える。それも法律の隙間を知り自分に火の粉が及ばない絶妙な距離感で嘘を盛り込みながら情に訴えるのが常套手段だ。それにより弁護料を釣り上げる。だから人間の本意を見せない。だから弁護士って言う商売の人間を信用すべきじゃ無い。中には相手とコソコソ取引をして依頼者のマイナスになる事をする奴もいる。人間ってのはいずれ死ぬ。だから戦争で死んでも単なる寿命でしか無い。要は人間って言う動物も自然界で生きてる動物の一種に過ぎん。核戦争で人類が絶滅する事は無いし絶滅に至らない核の使い方もある。くれぐれも情に訴える嘘に騙され無い事を注意しよう。核廃絶なんて不可能だし必要無い。核で死ぬときは痛いもクソも無く瞬時に蒸発する。死んだ事にも気付かぬうちに。そして核戦争は相手に撃つ隙を与えなきゃ被害は少なくて済む。そう言う闘い方もある。

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