ここでいう意味なしというのは国民年金だけでは老後全く暮らせないからだ。
みな知っている。蓄えがなければ国民年金だけでは生活できない。
少々の蓄えがあっても、生活保護のほうがはるかに恵まれている。
厚生年金さえ危うくなってきた、そんな時代に国民年金の掛け金を支払う意味はない。
若者は働いて年金を払うことに何の意味も見いだせないから払わない。
そうやって日本の社会保障は崩壊してゆく。公務員は高い給料を取ったうえで庶民からなけなしの給料から消費税をむしり取る。

日本社会は変調をきたしている。あらゆる面で頑張っている人間が報われない社会になりつつある。
それは知識偏重社会でブルーカラーがホワイトカラーより身分が低くなっていることに原因があると推測している。

昔の日本社会は額に汗して働く職人や農業人口が圧倒的に多く安定していた。手に職を持つことが一人前のあかしだった。
肉体労働だけが尊いというつもりはない。
科学の発展した時代、高度な先進技術を持ついわば知的職人も生まれた。それも職人と呼んでいいだろう。

だが仕事の成果がはっきりわかる職人よりも、成果の良くわからないホワイトカラーのほうが高給取りが多い。これがよくわからない。
特に仕事をしているのかしていないのかよくわからない一般職公務員や政治家は不労所得のようなものだろ？
今、明らかに「仕事・職業に対する価値観」が変わってきている。というよりも悪くなっている。

はっきり言えばこの仕事への価値観は韓国人のそれである。だから韓国人は不正を働いてでもいい大学に入ろうとする。
この点では昔受験戦争時代を経験した日本の偉そうなことは言えないが、日本人はもっと職人に敬意を払ってきた。

取り返しがつかなくなる前に、『額に汗して働く職人』への敬意を学校で教える時ではないだろうか？
額に汗して働く。働けなくなった親は子供が養う。そういう社会を復活させるべきではないだろうか？

日本だけでも。