2018年12月22日

ゴーン裁判を批判するのはパヨク?

 驚いた。ゴーン裁判を批判するのは『パヨク(左翼)』ということになるらしい。本当に驚いている。
私もゴーン会長の逮捕劇を批判しているが、それは検察の手法があまりに理不尽で納得できないからだ。理不尽だと思う内容については散々ここで書いてきているからおいておくが、なぜそれが『左翼』になるのだろう?

 

 戦後70年、曲がりなりにも民主主義陣営に属する日本にあって、『左翼・共産主義』が主流になることはもはやあり得ないので、『左翼』はもはや『死語』に等しいと思っている。
左翼の実態は「命・生活・自由・平等といった耳障りの言い観念的価値観を弄び、大衆を欺くリベラリスト」と「それに騙されている人々」だと思っている。
捏造歴史に騙され日本人の誇りを失った彼らの目的は「日本を解体しようとする」もので、多くの人は無智からくる無政府主義(アナーキスト)で必然的に反日となる、絶滅必至の勢力だと思っている。
それが現在の『左翼』だろう。そこにはイデオロギーなど欠片も見当たらない。『左翼』と呼ぶ実体は存在しない。

 

 では『ゴーン裁判への批判』がどうして『パヨク呼ばわり』に結びつくんだろう?
 この事件に最初に飛びついたのは朝日新聞。恐らく日産から情報をリークされた朝日のスクープと見ていい。反日朝日が取り上げたから左翼?そりゃあ逆だ。
反日の牙城・朝日新聞が取り上げるなら、朝日は「ゴーンを有罪にすることが、日本を混乱させ貶めることに繋がる」と考えたと見なければならない。ゴーン裁判支持者こそ朝日に乗せられた『パヨク』になるはずだ。
それに、朝日は既にこの事件は『日産の誤算』とばかりに手じまいし始めている。関連はない。

 

 ゴーン裁判批判がなぜパヨク呼ばわりにつながるのか?実はその本当の理由がよく解らない。
日産という自国の国際企業を外資に支配されたいらだち? カルロス・ゴーンという非日本人が高額所得をることへのやっかみか? そういった負の感情が、検察を正義の味方と見て支持につながったのか?多分そうなのだろう。それ以外に考えられない。

 検察を支持する勢力がいても当然で不思議はない。しかしそれでも、この裁判を危惧する勢力に向かって『パヨク』呼ばわりするというのが、やはりわからない。
『左翼(パヨク)』呼ばわりするのだから、そのように批判している人たちは俗にいう『ネトウヨ』と呼ばれる人たちなのだろう。
『パヨク』呼ばわりする理由がわからないということは、この『ネトウヨ』と呼ばれる人たちの中に『理解不可能』な人たちが一定数いるということらしい。

 

 ここまで考えてきて、日本の戦後史は、今振り返れば左翼・右翼に関わらず存在するこれら『理解不能』な人達によってつくられてきたのだと思い至った。偉そうに聞こえるかもしれないがそのつもりはない。なぜなら、かくいう自分自身ほんの20年程前まで左翼側であり『理解不能』な側にいたのだ。
勘違いはある。特に学校教育などで幼い頃から刷り込まれたら、間違いなく『理解不能』人間が出来上がる。

 問題は『理解不能』な側にいることに気づかず、誤ったレッテルを相手に貼り付け批判すること。そして何時しか『メンツや保身』のためにその過ちを検証する機会まで放棄することだ。こうなるともはや相手の言うことに耳を貸さない。議論にもならない。『理解不能』というしかなくなる。

 

 昨今緊張関係が続いている今の韓国は『理解不能』というしかない。これはレッテルだろうか?ならそのレッテルについて議論しようじゃないか?

 この『理解不能』な人達が思わぬ勝利を得たのが民主党政権である。あの出鱈目なマニュフェストを知りながら、マスコミが無責任に「一度やらせてみたらいいんじゃないか?」と国民を煽った結果である。『理解不能』な勢力が一定数いるのは仕方がないが、そのバランスを崩すのはこれまでメディアだった。

 圧倒的多数が参加する『ネット』社会は、そのようなことが起こりにくいと思うのでそう心配はしていない。
わたしはパヨクではない。分かりやすく言えば、現在のパヨクとは、IWCで「かわいいクジラを殺すな」と云ってる人達だろう。
 


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