2023年6月23日

高山正之氏の本音

昔から、週刊誌はヨタ記事ばかりと思いこんでいて全くと言ってよいほど読まなかった。
だから週刊新潮の超人気・長期連載コラム『変見自在』と作者の高山正之氏を存じ上げなかった。

何たる不覚。
これまで批判してきたこと柄でも、私は表面しか知らなかったことを痛切に教えられた。

高山氏はどうやってこれほど大量の情報に広く深く精通することができたのだろう。

産経新聞で働いて世界中を取材し、様々な現場を見てきた氏だがそれだけではないだろう。

人権派を気取る西洋人の腹黒さをあばき、中東・イスラムの暴力・狂信を拒否し、中・朝・韓・露の野蛮と無知に呆れ、
それらの国々の筋違いな反日行為を次々と訴状に上げてぶった切る、その切れ味に「我が意を得たり」と感心した。

氏の口からあふれる言葉は、歴史に生い茂る木々を結びながら、
時に激しくうねり、時に物静かに虐げられた人々を癒すかのように流れとどまるところがない。
まさに『変見自在』は『変幻自在』そのものである。

ただ一つ苦言を呈するとすれば、
氏の文章はあふれる才能を抑えきれず、
達者な文章の最後の軽妙な結びに惑わされ、

本来日本人として怒り心頭に発すべき事件に対してさえ、
不覚にもニヤついてしまい、
まるですべてを許す神の如き慈愛に捉われてしまうことだ。


それが氏の隠されたもう一つの狙い・本音だとしたら、とてもかなわないなあ・・・。


コメントする

投稿前の注意

  • 他の人に不快感を与える投稿や誹謗中傷するようなコメントはおやめください。
  • コメントを投稿する前によく読みなおして投稿しましょう。
  • コメント欄に入力できる文字数は500文字までとなります。