北朝鮮がミサイルを発射して、日本上空を飛行し「万が一日本に堕ちるかもしれない」と誰かが判断したら、『Ｊアラート』なるものが発せられる。
昔で言えば『空襲警報』ということになるのだろう。

　幸いにもまだ一度も実弾は落ちていないが、肝だけは冷やされる。健康に悪い。
そもそも「急いで屋内に避難せよ！」といわれても
核兵器かもしれないミサイルに、木と紙でできた日本家屋は何の役にも立たない。
鉄筋コンクリート造の建物だって、閉じ込められ潰されかえって悲惨な目に会うかもしれない。

　つまりあれだ。きちんとした避難場所も整備せず「非難しなさい」という日本の国防意識なんて、
オオカミから逃がすつもりで羊の群れを追い立て、
逃げまどい次から次に崖からこぼれ落ちる羊を見て頭を抱える牧童みたいなものだ。
いや頭を抱えるならまだまし。日本の公務員は何一つ良心の呵責も覚えはしない。

頑丈な公舎の中から『Ｊアラート』を発し、
あとは「自分の頭の上にミサイルが落ちぬよう」（つまり「他人の頭の上に堕ちる」ことを）
祈っているような連中ばかりなのだろう。

『モリカケサクラに怪文書』で
与党のスキャンダル捏造に血道を上げる
野党だけのせいでもないが、
まともな政治なら、１０年もあれば、
全ての公舎や駐車場の地下に
『避難壕』を備えることくらいできるだろう？

『Ｊアラート』を聞いて、国民はどこに避難すればいいのかわからず
ミーアキャットの如く「キョロキョロと空を見上げてただ怯えるだけ」
いつまでも同じことを繰り替えさねばならぬ日本国民が可哀そうである。

北朝鮮は『Jアラート』で右往左往する日本人見て腹を抱えて笑っているにちがいない。
ひょっとして北朝鮮は人民の娯楽のためにミサイルを撃ちあげているのかもしれない。
情けなくも腹立たしいが、その怒りの相手は多分に日本の官僚なのだろう。